産業用ロボットをティーチングさせる方法は4種類あり、それぞれに特徴があります。
オフラインティーチング
オフラインティーチングはPC上でプログラミングを行い、ロボットにデータを転送して動作を教え込ませるティーチング方法です。
PCだけでなく、スマホなどの端末からでもプログラミングを行え、ロボットが設置されている現場に向かう必要や産業用ロボットを停止させる必要がないのがメリットです。
ロボットの動きを大まかにティーチングでき、PC上で動作を確認。問題なさそうであれば実際にロボットを動かします。
オフラインティーチングにはテキスト型、シミュレータ型、エミュレータ型、自動ティーチングシステムの4種類があります。
テキスト型
テキスト型はロボットのプログラムをテキストでコードを記入する方法です。単純な動きを行うロボットによく使われています。
シミュレータ型
シミュレータ型は設計ソフトの「3D CAD」を応用したティーチング方法です。作成したプログラムをロボット用の言語に変換できることから、さまざまな会社に対応できるのがメリットです。
3Dでの画面表示やモデル作成などの機能が充実しています。
エミュレータ型
ロボット言語で作成したデータを読み込ませるタイプのティーチング方法です。実際のロボットや制御システムの動作を再現するソフトウエアを使用するため、高精度なプログラムを行え、複雑な作業も可能になります。
オフラインティーチングの中ではもっとも使用されています。ただし、メーカーごとにソフトを用意しなければならないのがデメリットです。
自動ティーチングシステム
自動ティーチングシステムはCADデータから自動的にプログラミングを作成するティーチングシステムです。プログラミングを自動化することで大幅な工数削減が実現できます。ただし、技術的に難易度が高くあまり実用されていません。
オンラインティーチング
オンラインティーチングはティーチングペンダントを用いてロボット本体を動かして座標や姿勢を教示する方法です。ティーチングペンダントはゲームのコントローラーのようなもので、ロボットを手動で操作でき、実際に動かして動作を教え込ませます。
各関節の位置や姿勢、アームの先端の座標などをティーチングペンダントで記録することで一連の流れを覚えさせ、記録した動作を再生させて確認します。これをプレイバック方式とも呼びます。
プログラミングを直接記入する必要なくティーチングを行えるので初心者でも使えるのがメリットです。
ただし、実際にロボットを動かしてティーチングを行う必要があるので、生産ラインを停めなければならないのが難点です。
ダイレクトティーチング
ダイレクトティーチングは直接ロボットを手で動かして動作を教え込ませるティーチング方法で、直接教示法ともいいます。
人がロボットの先端を手で動かしてロボットに動きを記憶させることでティーチングした通りに動作。最近では双腕ロボットによく使われているティーチング方法です。
簡単に教示できますが、正確にティーチングすることが難しいのがデメリットでしょう。
AIによるティーチングレス
AIによってティーチングなしでも動作できる産業用ロボットもあります。オフラインティーチングを行ったロボットに対してダイレクトティーチングで修正、という行程を繰り返すことで精度が向上していき、高精度な作業を行うことができます。
ティーチングがいらないため、ティーチングマンの育成や外注が必要ないため、人件費削減にもなります。導入コストはかかってしまいますが、ティーチングを何回もするコストと比較すると導入した方がいいでしょう。
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