PM型ステッピングモータ(永久磁石ステッピングモータ)は、パーマネントマグネットを使用して動作するステッピングモータの一種です。以下に、PM型ステッピングモータの基本的な構造と作用について解説します。
構造:
PM型ステッピングモータは、一般的には次のような要素で構成されています。

「写真の由来:
Φ35x17.5mm PM型リニアステッピングモータ ノンキャプティブ 0.46A ねじリード1.22mm/0.047" 長さ139.7mm」
固定子(ステータ):固定子は、ステータコアとコイル巻線からなります。ステータコアは、一般的に鉄製であり、コイル巻線はステータコアに巻き付けられています。
ロータ:ロータは、パーマネントマグネットで構成されています。パーマネントマグネットは、常磁性材料(通常はネオジムまたはセラミック磁石)で作られており、一定の磁力を持ちます。
ステップ角調整機構:ステップ角調整機構は、ロータの回転角度を制御する機構です。一般的には歯車やギア機構が使用されます。
作用:
PM型ステッピングモータは、パーマネントマグネットの相互作用に基づいて動作します。
磁気相互作用:ステッピングモータの固定子のコイルに電流を流すと、固定子コイルは磁場を生成します。この磁場とロータのパーマネントマグネットの磁場との相互作用により、ロータに回転力が発生します。

「写真の由来:
Φ25x30.5mm PM型ステッピングモーター ギヤ比100:1 平行軸ギアボックス付」
ステップ角運動:固定子のコイルに順番に電流を流すことで、磁場の向きが変化し、ロータがステップ角ずつ回転します。ステップ角とは、ロータが回転する最小単位の角度です。
ステップ角調整:ステップ角調整機構によって、ロータの回転角度を制御します。この機構は、ステップ角を正確に制御するために使用されます。
PM型ステッピングモータは、ステップパルスを与えることで正確な位置制御が可能です。ステップパルスのパターンと順序を制御することで、モーターを正確な位置に保持したり、所望の方向に回転させたりすることができます。
PM型ステッピングモータは、高精度な位置制御や安定した動作が要求される様々なアプリケーションで使用されています。例えば、3Dプリンタ、ロボットアーム、医療機器、自動化装置などが挙げられます。