リニアステッピングモータ(Linear Stepper Motor)の駆動と制御について説明します。
駆動方法:
リニアステッピングモータは、ステップモータと同様にパルス信号を使用して駆動します。モーターにパルス信号を送ることで、モーターがステップごとに一定の距離を移動します。リニアステッピングモータは、ローターとステーターの間に磁石が配置されており、電流を流すことで磁場を生成し、モーターを駆動します。
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「写真の由来:
Nema 17 エクスターナルリニアステッピングモータ (バックラッシ防止ねじナット付)」
制御方法:
リニアステッピングモータを制御するためには、以下の手順を実行する必要があります。
a. パルスジェネレータ: パルスジェネレータは、モーターに対してパルス信号を生成するための装置です。パルスジェネレータは、指定された速度や移動距離に基づいてパルス信号を生成します。
b. ドライバ回路: パルスジェネレータから生成されたパルス信号は、ドライバ回路に送られます。ドライバ回路は、パルス信号を電流に変換し、モーターに供給します。ドライバ回路はまた、パルス信号の方向を制御するための制御信号も受け取ります。
c. 制御信号: 制御信号は、モーターを制御するための追加の信号です。これには、ホームセンサーからの信号やリミットスイッチからの信号などが含まれます。制御信号は、モーターの位置検出や制限を管理するために使用されます。
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「写真の由来:
NEMA 8 ノンキャプティブリニアステッピングモータ 8N15S0504SC5-150RS 0.02Nm ねじリード 1mm(0.03937") 長さ 150mm」
制御手法:
リニアステッピングモータの制御には、いくつかの手法があります。
a. オープンループ制御: オープンループ制御では、パルス信号の数と順序を制御してモーターを駆動します。ただし、この方法ではモーターの位置や速度のフィードバックを得ることができず、位置の正確性や制御の安定性に制限があります。
b. クローズドループ制御: クローズドループ制御では、エンコーダやホール効果センサなどのフィードバックデバイスを使用して、モーターの位置や速度を計測します。これにより、より正確な位置制御や速度制御が可能となります。
c. ステップダイレクション制御: ステップダイレクション制御では、パルス信号の数と方向を制御してモーターを駆動します。この制御方法は、単純で使いやすく、多くのアプリケーションで広く使用されています。
リニアステッピングモータの駆動と制御は、モーターの設計やアプリケーションによって異なる場合があります。モーターのメーカーの指示に従い、適切な駆動回路や制御手法を選択することが重要です。